従業員の能力向上とビジネスチャンスの創出を目的に、毎年恒例の県外視察研修会第1弾
を7月6日に実施いたしました。今回の研修はコカ・コーライーストジャパン㈱様のご尽力のもと、群馬県の2つの工場を見学しました。
午前は群馬県富岡市にあります㈱稲葉製作所富岡工場さんを訪問しました。平成28年3月に出来たばかりの富岡工場では、主に倉庫やガレージなど大型製品を製造しています。
見学に先立ち同社製のオフィス家具が使用された立派な会議室にて、ビデオやパワーポイントを使って、事業内容や、工場・オフィス製品の説明を受けました。
工場見学では、製造の数多くの行程において産業用ロボットによる自動化を図っており、原材料の鋼板がコイルの状態からラインに機械で乗せられ、加工から仕上げとなる塗装工程を経て、出荷するための梱包まで、工場内で一貫して生産される様子を見学させていただきました。工場内では、当会の会員である㈱安川電機さんの産業用ロボットが大活躍していました。
その後、会議室に戻り同社の製品の特徴であるノックダウン方式(現地組立)の組み立てやすさの実演をしていただき、始終楽しい見学となりました。
また、工場建設に先立ちメガソーラー発電所が建設され、平成25年4月に発電を開始しています。工場が建設される前にソーラー発電システムを建設するという、建設の経緯を聞き、同社の環境に対する姿勢や取り組みを感じ取る事が出来ました。
ご説明いただきました㈱稲葉製作所の社員の皆さん、お忙しい中お世話になりました。
午後は群馬県前橋市にありますサンデン㈱赤城工場さんを訪問しました。平成14年3月に開所し、自動販売機や冷凍・冷蔵ショーケース、カーエアコン部品を製造していますが、こちらの工場の大きな特徴は、『環境と産業の矛盾なき共存』をコンセプトに『近自然工法』を導入したサンデンフォレストと呼ばれる生産工場とほぼ同じ面積をもつ森林が一体になっているところにあります。
最初に、会議室で会社概要やサンデンフォレストの説明などを受け、その後同社のバスに乗り込み、敷地内を見学いたしました。敷地は全部で4つの区画に分かれていますが、壁や塀などで区切らず、野生動物の行き来を妨害しないように配慮するなど、徹底的に環境に配慮していました。
その後、「わくわく自販機ミュージアム」を見学しました。ミュージアムでは、紀元前の世界初の自動販売機のレプリカから最新の環境に配慮した自動販売機、災害時に手動で発電できる自動販売機などが展示されていました。
次に自動販売機の組立工場内をご案内いただきました。スタッフの方から 自動販売機やショーケースの製造工程を説明していただきました。大きな工場内では、たくさんの従業員が作業工程毎に分かれて精巧な組み立て作業を行っており、参加者の皆さんも熱心に生産ラインを見ていました。また、現在の自動販売機本体も、90年代のものと比べると8分の1から9分の1の電力消費量にまで省エネ化に成功しており、製品そのものも環境に配慮して生産していることの説明もありました。
ご説明頂きましたサンデン㈱の社員の皆さん、お忙しい中お世話になりました。
最後に今回の研修にあたりご尽力いただきましたコカ・コーライーストジャパン㈱様をはじめご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました!