従業員の能力向上とビジネスチャンスの創出を目的に、毎年恒例の県外視察研修会第1弾
を実施し、2つの工場を見学しました。
午前中に太田市世良田町にありますAGF関東㈱さんを訪問しました。平成18年4月に味の素ゼネラルフーヅ㈱の子会社として発足し、家庭用だけではなく外食産業用のコーヒーも製造しています。
総務グループの佐藤さんから会社の歴史や商品の紹介をしていただきました。
AGFの商品はパウダーに一手間加えているので、水によく溶けることが分かる実験もしていただきました。
工場での製造工程の見学では、食品を扱う会社としての厳しい衛生管理と品質管理についての知識を高めることができ、有意義なものとなりました。現場で働く従業員の商品作りに対する情熱もひしひしと伝わってきました。また、明るい社風も美味しいコーヒーを作る大事な要素なのかもしれないと感じさせてくれました。
塚本祐司社長をはじめとする社員の皆さん、お忙しい中お世話になりました。
午後は太田市庄屋町にあります富士重工業㈱群馬製作所矢島工場さんを訪問しました。こちらの工場では「フォレスター」や「レガシィ」など、同社の看板商品を製造しています。
はじめにスバルビジターセンターに案内していただきました。ここには昭和33年3月に販売した「スバル360」から最新のスポーツカー「BRZ」まで、各年代に製造した代表的な自動車が展示されていました。
「スバル360」の開発に使われた石膏原寸大モデルが展示されていて、開発を主導した百瀬晋六氏の大変な苦労が偲ばれます。
センター前の敷地には宇都宮製作所で製造され、昭和33年1月に初飛行したT-1「初鷹」が展示されていました。
次に工場での製造工程の見学に移りました。今回見学したのは、プレス工程、ボディ溶接組立工程、最終組立工程の3工程でした。中でもボディ溶接組立工程では、4,000箇所の溶接のすべてをロボットが行い、人間がやっている作業は乾拭きのみでした。当会の会員であります㈱安川電機のロボットが大活躍して、誇らしかったです。最終組立工程では、5,000個以上の電装品などの部品をロボットではなく、人間の手で取り付けており、やはり最後の複雑な作業は人間の技能や経験に頼らなければならないことを知り、改めて車づくりを支えているのは「人」ということを実感しました。
今村肇総務部長をはじめとする社員の皆さん、お忙しい中お世話になりました。
「ものづくりは人づくり」と言われるように、見学した2つの工場に共通していることは、一人ひとりが働きやすい環境の中で、忙しいながらも生き生きと働いている姿でした。ものづくりに対する社員一丸となったゆるぎない信念と情熱を肌で感じることができた有意義な研修会となりました。